2023年12月ボルネオ島クチンで、現地のウツボカズラ飯を探す旅をしてきました。
クチン郊外のバウ地区にあるシニアワンのナイトマーケットで露店のウツボカズラ飯に出会い。次にデュヨ(Duyoh)村のファーマーズマーケットで多くのウツボカズラ飯が販売されているのに遭遇できました。
【マレーシア】食虫植物の自生地で本場のウツボカズラ飯を食べた話① - 木谷美咲 Kiya Misaki の世界
ウツボカズラ飯。食虫植物のウツボカズラの虫を捕まえる罠の部分にお米を詰めて蒸す料理。そんな料理が存在することを聞いたのはもう18年くらい前になります。その話をしてくださったのが野菜研究家の永田洋子さん。彼女がボルネオ島を
【マレーシア】食虫植物の自生地で本場のウツボカズラ飯を食べた話② - 木谷美咲 Kiya Misaki の世界
本場のウツボカズラ飯の取材をしにボルネオ島サラワク州クチンへ。バウ地区のシニアワンの夜市でウツボカズラ飯が売店で販売されていることが確認できました。次なる場所を旅行会社InsarTourさんにガイドして貰い、クチンより5
先住民族であるビダユの人は、ウツボカズラ飯に使うウツボカズラの捕虫袋を山から採集しているとのことでした。
使われているウツボカズラは、Nepenthes ampullaria(ネペンテス・アンプラリア)という種類。マレー半島、ボルネオ島の低地に広く分布しています。観賞用の園芸植物として、根強い人気もあります。
現地の旅行会社InsarTourさんに聞くと、N. gracillisとともに、雑草のように生えているとのこと。その自生地へと見学に行きました。
野生のネペンテス・アンプラリア
農業地域の、湿った腐葉土が積もる藪の中。多くのネペンテス・アンプラリアの捕虫袋が地面から覗いていました。一株見つけると、さらに隣、さらに隣といった感じに、多数の株が群生していました。また、一株に多くの捕虫袋をつけています。捕虫袋の大きさは直径5センチほど。ウツボカズラ飯に使われている拳大の大きさのものは見当たりませんでした。
バリエーション豊かなアンプラリアの捕虫袋(ピッチャー)
同じ場所に生えているにもかかわらず、捕虫袋のバリエーションが豊か。赤い斑が多く入っているタイプ。完全にグリーンのタイプなど。その差異が面白く、見飽きません。