2022年7月16日(土)から8月31日(水)まで開催されていた食虫植物展に、8月末に行ってきました。手柄山温室植物園へは2回目の訪問です。この時のことをレポートします。
手柄山温室植物園とは・外観

姫路駅からバスに乗り、最寄りのバス停「手柄山中央公園口」から歩いて着きました。植物園は手柄山中央公園内の坂を登った小高い場所にあります。坂の入り口には、食虫植物展の看板がありました。



手柄山温室植物園は昭和55年開園。11,334m2もの敷地に、特徴的なスライム型のドーム状温室が二つ、大温室、小温室があります。この温室の形が実に可愛らしいです。そのほか、展示室、サギソウ栽培温室、ロックガーデン、レストハウスを有しています。
食虫植物展の様子

入園するとすぐに、展示室で食虫植物展が開催されているのが見えました。展示室は小温室、大温室に通じていて、建物全体の入り口部分に当たります。入り口から巨大なウツボカズラ(ネペンテス)の株がぶら下がっているのがわかりました。
ポップな食虫植物の顔ハメパネル

ついつい撮影して集めたくなる食虫植物の顔出しパネル。食虫植物展ならではのものです。こちらでは、ピンクの背景にモンスター化したハエトリソウとウツボカズラのイラストでした。以前お伺いした時は背景がオレンジでした。毎年色変わりされているのでしょうか。
オレンジ背景の時に、兵庫FCの土居さんと手柄山の職員の方と一緒に記念撮影をした思い出があります。
巨大なウツボカズラ(ネペンテス)のハンギング
メインの展示はウツボカズラの大株のハンギング。中央には、オトクニ(Nepenthes ‘Otokuni’)の非常に大きな株があり、捕虫袋も鈴なりで食虫植物展に来た!という印象を受けます。その他、サンヨー、ミランダ、ミクスタ、トランカータなどの大株がありました。2016年に伺った時にも大株の印象がありましたが、やはり大きく迫力のある株です。





ハンギングは圧巻!ウツボカズラのスクリーンかカーテンのようです。
展示室の中の様子
中央の吊り鉢の左右両側に、さらにウツボカズラの吊り鉢とハエトリソウやムシトリスミレ、モウセンゴケなどの小さな鉢の展示と解説の掲示がありました。食虫植物の捕虫方法の解説や自生地、分布域のお話など。手前と奥はサラセニアコーナーでした。












視線を感じて振り向くと展示室の角に犬の置き物。番犬でしょうか?
常設展示の食虫植物

大温室にも食虫植物の常設展時があるので見に行きました。大温室は熱帯、亜熱帯植物が展示植栽されています。その中にウツボカズラ(トランカータ、コトー)の展示がありました。



食虫植物展の時に見られた大温室、小温室の植物
大温室ではちょうど珍しい花の形が目を惹くアリストロキア・ギガンテアが咲いていました。乾燥地の植物を展示植栽している小温室では巨大な柱サボテンと金鯱の存在感が大きく、特に柱サボテンは天井につきそうな勢いでした。






ナンバンギセル

温室の外に出ると、イネ科の植物に寄生するハマウツボ科寄生植物のナンバンギセルがたくさん生えている鉢があり、見つけて嬉しい気持ちになりました。
水草、湿性植物エリア
温室の外には播磨地域に自生する絶滅危惧植物のコーナーがありました。葉の形が可愛いデンジソウ、ガガブタ、トチカガミ、ヒシモドキの展示があり、タヌキモの花も咲いていました。デンジソウは盛り上がるように育っていて驚きです。






サギソウの展示
園内の複数の場所にサギソウの展示がありました。というのも、サギソウは姫路市の市花で、こちらの園はサギソウで有名で、サギソウの専用温室で栽培されています。行った時には既に終わっていましたが、8/13〜25までサギソウ展が開催され、抽選で先着100名にサギソウの苗を配布するイベントもあったそうです。
