水戸市植物公園の食虫植物展レポート2022

食虫植物コラム

植物園の夏休みのイベントの一つとして催されている食虫植物展。茨城県の水戸市植物公園の食虫植物展に行ってきました。そのレポートをします。

美しい景観の園内

水戸市植物公園の入り口

水戸市植物公園に行くのは8年ぶり、2014年以来です。昨年の2021年4月に鑑賞大温室、熱帯果樹温室がリニューアルされ、リニューアル後の初の来訪になりました。

炎天下の中、エントランス前でくつろいでいる猫様。

温室を目指して園庭を歩くと、大きな池を囲む景観が非常に美しく見えます。絵画のようでした。視界を占める緑の割合が高いので、目に涼しく、訪ねた日は記録的な猛暑日でしたが、さほど暑く感じませんでした。

温室へ向かう道
目に涼しい水場
池を囲む園内が美しい

鑑賞大温室の食虫植物展示

鑑賞大温室の入り口

鑑賞温室は建築家の瀧光夫氏の設計によるもので、石を多く取り入れたデザインが特徴だそうです。

鑑賞大温室②
中庭のピーコックガーデン 孔雀の羽をイメージした花壇
中庭のサラセニア

圧巻の花の滝・ウツボカズラ(ネペンテス)の滝

ウツボカズラの滝

花の回廊を通り、カクタス室、らんコーナーを抜けると、展示の目玉のウツボカズラの滝が見えました。花の滝と呼ばれる、壺から花が溢れ出すように見える立体花壇です。季節により植物の種類が変わるようで、今はウツボカズラの滝になっています。

ウツボカズラの壺から溢れるウツボカズラ(主にNepenthes alata)とても楽しい展示で、迫力があります。まさに圧巻。爽快感すらあります。

溢れるウツボカズラ
ウツボカズラの中から子ウツボカズラがぞろぞろと
どの角度から見ても楽しい!

花の回廊の食虫植物

花の回廊にはトピアリーと共に食虫植物の展示がありました。

トピアリーと食虫植物
ハエトリソウの植栽展示
ムシトリスミレの植栽展示

ネペンテスアーチ

花の滝の横には常設のネペンテスアーチの小径があります。

ネペンテスアーチ
ネペンテスアーチ②

随時ミスト装置から霧が吹き出し、涼しげです。アーチには各種ウツボカズラ(ネペンテス)がハンギングされていました。

レディラック Nepenthes ‘Lady Luck’
クリペアタとベントリコサの交配種 Nepenthes clipeata X ventricosa
ベントリコサ スクワットとオバタの交配種 Nepenthes ventricosa “squat” x ovata
トランカタ Nepenthes truncata
トランカタとペルタタの交配種 Nepenthes truncata × peltata
ミクスタ Nepenthes x Mixta
レディラックとネペンテスアーチ

食虫植物のテラリウム

食虫植物のテラリウム

2階のテラリウム室には食虫植物のテラリウム。ウツボカズラ Nepenthes ( mirabilis x rafflesiana) x ampullaria ‘black miracle ES’とヘリアンフォラ(Heliamphora nutans)が中に入っています。

多目的室の解説と顔出しパネル

水戸植物公園の食虫植物顔出しパネル

1階の多目的室には、食虫植物展の目玉の顔出しパネルも健在。ポップな絵柄でウツボカズラ、ハエトリソウに顔出し、捕虫された虫の気持ちになれます。映る時には、真顔の表情がいいのか、苦悶の表情がいいのか、笑顔もいい味になる?

食虫植物の解説展示もあり、自由研究にも良さそうです。

食虫植物展紹介と食虫植物解説のVTRがモニターで流れていました。解説者は宮内元子さん。楽しい解説でした。

タヌキモの捕虫嚢を観察できるコーナー

緑陰広場のサラセニア

鑑賞大温室と熱帯果樹温室の間にある広場の小池を囲うようにサラセニアの鉢が展示されていました。

サラセニア(レウコフィラ系)の鉢
熱帯果樹温室
熱帯果樹温室②
緑影広場。売店では苗が販売され、レストランも併設

食虫植物展開催時に見られた他の植物

鑑賞大温室、熱帯果樹温室で開花している花や植物を見ることができました。

アリストロキア・エレガンス
おしゃれをしている金鯱
チランジア Tillandsia xerographica
オオバナカリッサ いい匂い