植物園の夏休みのイベントの一つとして催されている食虫植物展。茨城県の水戸市植物公園の食虫植物展に行ってきました。そのレポートをします。
美しい景観の園内

水戸市植物公園に行くのは8年ぶり、2014年以来です。昨年の2021年4月に鑑賞大温室、熱帯果樹温室がリニューアルされ、リニューアル後の初の来訪になりました。

温室を目指して園庭を歩くと、大きな池を囲む景観が非常に美しく見えます。絵画のようでした。視界を占める緑の割合が高いので、目に涼しく、訪ねた日は記録的な猛暑日でしたが、さほど暑く感じませんでした。



鑑賞大温室の食虫植物展示


鑑賞温室は建築家の瀧光夫氏の設計によるもので、石を多く取り入れたデザインが特徴だそうです。



圧巻の花の滝・ウツボカズラ(ネペンテス)の滝

花の回廊を通り、カクタス室、らんコーナーを抜けると、展示の目玉のウツボカズラの滝が見えました。花の滝と呼ばれる、壺から花が溢れ出すように見える立体花壇です。季節により植物の種類が変わるようで、今はウツボカズラの滝になっています。
ウツボカズラの壺から溢れるウツボカズラ(主にNepenthes alata)とても楽しい展示で、迫力があります。まさに圧巻。爽快感すらあります。



花の回廊の食虫植物
花の回廊にはトピアリーと共に食虫植物の展示がありました。



ネペンテスアーチ
花の滝の横には常設のネペンテスアーチの小径があります。


随時ミスト装置から霧が吹き出し、涼しげです。アーチには各種ウツボカズラ(ネペンテス)がハンギングされていました。








食虫植物のテラリウム

2階のテラリウム室には食虫植物のテラリウム。ウツボカズラ Nepenthes ( mirabilis x rafflesiana) x ampullaria ‘black miracle ES’とヘリアンフォラ(Heliamphora nutans)が中に入っています。
多目的室の解説と顔出しパネル

1階の多目的室には、食虫植物展の目玉の顔出しパネルも健在。ポップな絵柄でウツボカズラ、ハエトリソウに顔出し、捕虫された虫の気持ちになれます。映る時には、真顔の表情がいいのか、苦悶の表情がいいのか、笑顔もいい味になる?
食虫植物の解説展示もあり、自由研究にも良さそうです。


食虫植物展紹介と食虫植物解説のVTRがモニターで流れていました。解説者は宮内元子さん。楽しい解説でした。

緑陰広場のサラセニア
鑑賞大温室と熱帯果樹温室の間にある広場の小池を囲うようにサラセニアの鉢が展示されていました。




食虫植物展開催時に見られた他の植物
鑑賞大温室、熱帯果樹温室で開花している花や植物を見ることができました。






池に浮かぶ水生の食虫植物・タヌキモ(狸藻)
8月6日に開催された、日本植物園協会主催の「夏休みオンライン食虫植物展」で、西川綾子園長が池にタヌキモが自生しているとお話されていたので、最後に池を見学に行きました。池には水蓮の花が咲き、アサザの間にタヌキモが浮かんでいるのが見えました。




水戸市植物公園の施設情報

食虫植物展
開催期間 2022年7月1日(金)〜8月31日(水)
住所 〒310-0914 茨城県水戸市小吹町504
TEL:029-243-9311
アクセス (車)東京いわき方面から常磐自動車道水戸ICから8km 日立方面から北関東自動車道水戸南ICから7.5km
(バス・電車)JR水戸駅北口より 「桜ノ牧高校経由水戸医療センター行きバス」乗車、「小吹神社前」バス停下車徒歩15分
開館時間 9:00~17:00 (最終入園16:00)
入館料 一般300円 小中学生・県央地域居住の満60歳以上150円
休館日 月曜日 月曜日が休日・祝日の場合は翌日 年末年始
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