よくわかる【食虫植物】ハエトリソウの育て方

食虫植物の育て方
太郎くん
太郎くん

食虫植物のハエトリソウを買ってもらったぞ!
机の上に置いて、毎日虫をあげないと…。朝、昼、夜って必要かな?

待て待て!わざわざ虫をやる必要はないぞ。

ハエトリ先生
ハエトリ先生

えーっ、それが楽しみだったのに

しかも、日当たりの悪い部屋の机の上に置いてはいかん。
そんなことをされたら枯れてしまう…

ハエトリ先生
ハエトリ先生

じゃあ、どうしたらいい?

はじめてハエトリソウを育てる人によく聞かれるのが「虫は毎日あげた方がいいですか?」という質問です。
ハエトリソウを育てるのに、あえて虫をあげる必要はありません
勝手に捕まえるのに任せていれば育ちます。

それに加えて、育てるのにはいくつかのコツが要ります。

ここでは管理人の経験に基づいた育て方を紹介します。

ハエトリソウの育て方〜日常の管理

ハエトリソウを買ってきて、育てるのに重要なことは以下の3つです。

・屋外の日当たりの良い場所に置く

・土を常に湿った状態にする(乾かさない)

・買った年は冬までいじらない

ハエトリソウは日光が好きです。
生まれ故郷の原産地でも日当たりのよいところに生えています。
庭やベランダの日当たりの良い場所で育てましょう。
6時間以上日が当たるところが望ましいです。
地面やアスファルトに直置きすると、病害虫の被害に遭ったり、寒暖差が激しくなりすぎてしまったりします。フラワースタンドや棚の上に置くのがおすすめです。

ほかの多くの食虫植物と同様に、ハエトリソウは乾燥が苦手です。
土がカラカラに乾くと枯れてしまいます。
常に土が湿った状態になるように水やりをしましょう。
水やりをするときは、ハエトリソウの体にかけるようにします。
鉢皿を用意して、そこに水をためて底から吸わせるのも良い手です。

ハエトリグサはさわると葉を閉じるので、ついつい遊びたくなります。
ところが、葉を閉じるのにハエトリグサは大きなエネルギーを使い、疲れてしまい、
枯れる原因にもなります。
あまり触らないようにしましょう。
また、植え替えも用土から腐った匂いがしたり、悪くなっていないかぎりは、
買ってきた年にはいじらないようにします。
というのも、買ってきた先から環境が変わって、ハエトリグサは疲れているのです。
今の環境に慣れてくれるまで、なるべくそっとしておきましょう。

ハエトリソウの冬の管理・植え替え

ハエトリソウは冬、気温が低くなってくると生長が鈍くなり、休眠に入ります。

地上部はやや枯れ込みますが、地下の茎が栄養をたくわえています。
この時期に株分け、植え替えを行います。

用意するもの

・新しい鉢(プラスチック鉢がおすすめ)
・新しい土(水苔、鹿沼土+ピートモス+パーライトなど)
・鉢底石
・鉢によっては鉢底ネット

まず、乾燥水苔を水で戻します。熱湯をかけると殺菌消毒になってよいですよ。
冷ましてから使います。

新しい鉢を用意します。4号鉢くらいが適当です。おすすめはプラスチック鉢。
素焼きの鉢や陶器でもいいのですが、プラスチック鉢が軽くて育てやすく扱いやすいです。

新しい鉢に、四分の一くらい鉢底石を敷きます。
鉢底石用の軽石を敷いています。

ここまでできたら、次に植え替える苗を手に取ります。

ポットからやさしく、ハエトリグサの苗を外します。

外してから、根を傷めないように気をつけつつ、古い土をとりのぞきます。

根を軽く洗います。

次は根の周りに水で戻した水苔を巻いてきます。

根の周りに水苔を巻いたら、それを囲むように水苔を巻き、
鉢のサイズに合うくらいのボリュームにします。

逆さにしても落ちないくらいの感じで植えられたら完成です。
上から水やりをして、日の当たる屋外に置きます。

ハエトリソウを砂利系の土で植える場合

ハエトリソウを砂利系の用土で植える場合は、
古い土を取り除き、根洗いした後に、根回りに水苔を巻きます。

根回りに水苔を巻いたハエトリソウの周りに、砂利を土入れで流し込んで植えます。

砂に水分を奪われないように、すぐに水やりをたっぷり鉢の上からします。
鉢底から水を出して、みじん抜きも行います。

植え替え後は、日当たりのよい屋外に置きましょう。

鉢が複数あるときは、100円均一やホームセンターで売っている
プラスチックの大きいトレイを鉢皿にすると便利です。

ハエトリグサの関連記事はこちら、あわせてチェックしてみてくださいね。

Follow me!