意外にかわいい?【食虫植物の美しい花】5選

食虫植物コラム

食虫植物といえば、虫を捕まえ、食べるために変化した葉の形が特徴的です。

そのため、食虫植物の花は葉の形ほどは知られていません。

ウツボカズラやハエトリグサの葉の形からして、花の形も個性的、もしくは地味なのでは?
と思われることもあります。

しかし、イメージをうらぎるように、食虫植物は美しい花やかわいい花を咲かせます。

意外にもかれんで美しい、食虫植物の中でも人気の花ベスト5をご紹介します。

1位 ウサギゴケ

コケと名が付いているので、苔のなかまに思われがちですが
苔のなかまではなく、タヌキモのなかまです。

学名をUtricularia sandersonii(ウトリクラリア・サンダーソニー)といいます。

花の形がウサギの顔に見えることから、ウサギゴケの園芸名で流通しています。
ウサギがたくさん連なっているようで、とても可愛らしい花。

ひとつの花の大きさは1センチ弱くらししかありません。

ウサギににてる?? とても可憐です。

この花で虫を捕まえるわけではなく、地下茎に、半透明でごく小さな捕虫袋をつけ、
地中の微小な虫を捕まえています。虫を捕まえるところは、普段目にすることはできません。

2位 クリオネミミカキグサ

ウサギゴケと同じタヌキモのなかまです。

花の形が海洋生物のクリオネに似ていることから、クリオネミミカキグサの名前がつけられ
流通しています。

学名をUtricularia.warburgii(ウトリクラリア・ワーブルギー)といいます。

海のいきもの クリオネ

よーく見ると似ているかも??

花の形のつくりが複雑で、かわいらしい花です。

3位 プリムリフロラ・ローズ

©eiji nakamura
©eiji nakamura

ムシトリスミレのなかまは、スミレと名がつくように、美しい花を咲かせる種類が多いです。

中でも華やかで美しい花を咲かせるのが、この花。

pinguicula primuliflora(ピングィクラ・プリムリフロラ)の八重花で、
「ローズ」という品種名がついています。

食虫植物栽培家で園芸家の伴さんが選別した園芸品種です。

とても華やかな花で、知らない人には食虫植物とは思われないかもしれません。

葉に生える腺毛から粘液を出して虫を捕まえます。

4位 ドロセラ・システィフロラ

南アフリカ産のモウセンゴケのなかまです。

赤、白、クリーム、ピンク、赤紫と色の違いも多く、アネモネのような形の花が咲きます。

©eiji nakamura