食虫植物は、トラバサミのように獲物を挟み込んだり、
落とし穴を仕掛けて落ちた獲物を捕まえたり、粘りつく液体で獲物をからめとったりします。
さらには、吸い込むわなをもっている種類もあります。
果たして、どのように吸い込むのでしょうか。
ここでは吸い込み式について解説していきます。
吸い込み式のわなをもつ食虫植物の種類
吸い込み式のわなをもつ食虫植物はタヌキモです。
タヌキモは吸い込み式のわなで虫を捕まえています。
どのように吸い込むのか、タヌキモのなかまの、ミミカキグサを例にとって見ていきましょう。


吸い込み式のわなの仕掛け(ミミカキグサ)
ミミカキグサは、まっすぐに伸びた細い茎の先に可憐な花を咲かせます。
ハエトリグサやウツボカズラとはかけはなれた外見で、
この姿の一体どこにわながあるのか探してしまいます。
それもそのはず、ミミカキグサの吸い込み式のわなは見えるところにはありませ
わなは地面の中にあります。
ミミカキグサは地中に茎を伸ばし、茎のところどころに、ごく小さな半透明の袋をつけます。

袋の入り口にはドアが付いていて、いつもは閉じています。
このドアにはトゲが生えていて、そこに虫が触れると、ドアが内側に開き、
水と一緒に虫を吸い込んで捕まえます。

袋で虫を吸い込んで捕まえた後は、袋の中から出る消化液で消化し、
吸収して自身の栄養にしてしまいます。
この袋のことを捕虫嚢(ほちゅうのう)と呼びます。
吸い込み式のわなをもつ食虫植物は、このような方法で、虫を捕まえています。
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